mitsu2019

映画に関する感想などで御座います。

ザ・マンダロリアン

スターウォーズの最新作映画でファンを裏切ったディズニーのネット配信ドラマでしょ・・・期待低くっ!

 

それがどうでしょ、面白い。なんでこのテイストを肝心の映画で出せなんだ? 確固たる背骨のある由緒あるシリーズを、妙に破壊して新しいものにしようとして、スカスカになってしまったんだね、新三部作は。で、最近次男に勧められて観ました、スターウォーズのスピンオフドラマ 「ザ・マンダロリアン

 

 

このスチールね、SWでしょ

 

反省したのか、ディズニー。正統的なものに立ち帰っていると思う。そうこの感じ。いや、さらにepisode4に近い。本来のSWテイストなこの作品。技術的にも映画を凌駕している。大型船のドンパチより、辺境の地での西部劇的なのり。嗚呼、元々スターウオーズは西部劇活劇なのだな。と、改めて想う。

 

 

この感じ、乗り方、、イーストウッド

 

 

さて、マンダロリアンとは、新種の南国果物では御座いません。主人公の一族の名前。マンダロリアン族であります。代々受け継がれる、銀河最強の万田スティールのアーマーに身を包み、傭兵や賞金稼ぎで生活する一族。その高い戦闘能力から、共和国からも帝国からも疎まれた。

 

 

このお話、episode6と新シリーズepisode7の中間時期の話。つまりepisode6で、ルーク率いる共和国レジスタンス連合が、ダーズベイダー率いる帝国軍を倒した、その5年後が舞台。帝国は滅びたものの、新共和国が全ての星を統治出来ておらず、辺境の地では内戦や不安定な政治下で混沌とした世界。

 

 

 

 

主人公はマンダロリアン一族の生き残りである一匹狼的なガンマン。ある日ある惑星でヨーダ一族の子供を見つけ確保する仕事が舞い込む。障害に合いながらも子供を確保するも、その依頼主は子供を殺そうとする。何故かこの主人公を無意味な殺生は好まない。子供を連れて脱出する。

 

 

そうして2話目からは、子連れ狼ならぬ子連れガンマンとなり、集金稼ぎをしながら放浪する。一話完結型で、西部劇を始め色々な映画のオマージュが織り込められていて、大変面白く鑑賞してます。昨夜は6話目で、エイリアンのオマージュだった。 適度な速さで進行するし、ぶっ飛んだ感じはないけど、渋いアクション、ガンファイトを織り交ぜつつ、SFハードボイルドに仕上がり。やれんじゃんディズニー。

 

 

可愛すぎるぜ、ベイビー

 

このヨーダ一族の赤ん坊の謎が今後明らかになるだろう。そしてこの作品は、スターウオーズが勧善懲悪だったのに対し、善と悪が曖昧になのだ。混沌とした現代社会にも通じます。

 

美味しい食べ物は人生の明

黄金の茶わん蒸し。

 

 

これ食べたら他の茶わん蒸し食えませんよ、ホントに。海老、鶏肉、ウニ、アワビに鯛?かな、が入っているのです。それでお値段なんと、380円。奇蹟、黄金、夢、銀座なら980円するよ。誠に幸せでした。先週ショッキングなニュースで1週間落ち込んでましたが、これで元気が少し出ました。また食うぞ!

 

 

米が来る

昨夜の事。

 

丑三つ時に目がぱっと覚めた私は妙な気分だったが、そのままトイレに起きた。言わずもがな、まだ外は暗闇である。手探りで居間へ向かう。明かりをつけて用を足し、冷蔵庫開けて水を飲む。ふと台所を見ると、食器の山が目に入る。長男が遅くに帰宅して食べたのだ。その食器を洗い、今度は炊飯器を見ると、朝の炊飯予約がされていない事に気が付く。

 

 

これはまずいと思い、炊飯器の中の余ったご飯をタッパーに入れ替え炊飯釜を洗い、米を投入する為、米櫃を棚から出すと米が足りないので新米の封を切って米櫃に投入する。少し寝ぼけていたのか手元が少し狂い、少量のお米が米櫃から反れて床へ落ちた。

 

 

炊飯予約を終えた私は床に落ちた少量の米を拾う事にした。しかし拾えど、拾えど次々に現れる米達。こっちを拾えばあっちに現れ、あっち拾えばこっちに現れ。夜中に米を拾う男と化した私は段々怖くなってきた。ファーマーの呪いなのか。あ、掃除機を掛けよう。そうだ文明の利器で、悪※退散だああ!

 

 

その後、もっと怖い「アレ」を起こしてしまった事は言うまでも御座いません。

 

斬 ざん

初めての印象は、ぱっと見、友達になれそうもない感じの人だった。

 

映画監督・俳優・脚本家の塚本晋也氏の最新作「斬 ざん」を鑑賞した。鉄に魅了された男塚本の鉄シリーズ今度は刀であった。日本刀は言わずもがな日本固有の武器である。侍が武器として使用し日本を統一し、統治した。昔、真剣を構えた事があるけど怖かった。これ確実に殺人出来る、斬れる、と。剣道の竹刀とは明らかに違う真剣にビビッた私はグアムで射撃をした時もビビった。確かな殺傷能力のある道具。いや殺傷する為に生み出されたモノ。しかしこれが人間の歴史を築いたのだ。

 

 

おっと話は逸れまして。さて話は幕末の世。侍だった主人公も生活困窮から農家に身を寄せている。密かにその侍に想いを寄せる村娘と剣術を教わる村娘の弟。ある日剣豪に江戸に出て世の安泰の為、京都と戦おうとリクルートされる主人公の青年侍。しかし出発直前に熱を出して倒れる。ヘタレなのである。

 

実は木刀なら凄腕でも真剣を持てない、人殺し経験なし、童貞で心優しき男なのである。無法者達が村に現れる。慄く村人。心優しきその主人公は話し合いで諫めるが、血気盛んな村娘の弟が無法者に絡まれ怪我をする。剣豪が刀で諫める→数人殺す。無法者が仲間を集め復讐に来て弟を殺す。

 

ここで、村娘の強烈な個性爆発。主人公の心優しき侍に仇討してこいと言う。因みにこの役を蒼井優が演じ、主人公を池松壮亮が演じている。「こいつは、弟が襲われていた時、のうのうと寝ていたんだ」って激怒してなじる。このくだり何処かで観たような・・、あ、映画「宮本から君へ」だ!

 

また話は逸れ。

 

剣豪に連れられて、渋々仇討に向かう主人公。数人のやさぐれ無法者相手に木の棒で戦う主人公。だが真剣には敵わず苦戦、ついてきた痛い村娘が襲われる。たまらず剣豪が無法者を一掃。「僕は斬れましぇーん!」と凹む青年侍。でも反面「斬れる様になりたいですううう!」と繰り返す。にやりと笑う剣豪。しかし翌日青年侍は逃避&逃亡。それを追う手負いの剣豪。そして二人は対決をする事になる・・・

 

西部劇でも拳銃裁きは上手いけど、人は撃った事のない若者ってのがあった。一人殺せば後は慣れるぜ、みたいな先輩の台詞、この作品でもあるんです。現代では映画「アメリカン・スナイパー」であったと記憶する。

 

池松演じる侍は、現代の若者がタイムスリップした様に感じた。賛否両論あれど、頭脳と喉元に粘着して残る作品です。塚本の鉄ちゃんは、観客に迎合して面白いものなんか狙ってないでしょうから、内に秘めたものを吐き出したという彼の作品群で、この作品もまた然り。「生と死と鉄」 鉄=武器、武器=道具、道具=人間

 

人間のみが道具を作り、扱い、上昇していく。

 

来る

アレが来るううううう、、

 

来る!って映画を鑑賞。来る?なにが?それが最後まで分からないという、ホラーテイストエンタメ映画。原作は「ぼぎわんが、来る」っていう長編ホラー小説。日本古来の伝統言い伝え、間引きとか姥捨てとか、そんなものの存在。ちょっと横溝正史入ってるのか、そういうの結構好きでつい鑑賞です。

 

 

しかしながらこの映画、一切の前情報や思い込みは無し、怖い映画を期待して鑑賞せぬよう願います。なにせ中島監督ぶっ飛ばします。ばんばんと矢継ぎ早で進行。知らない人と始めて乗るアトラクションでブレーキが故障したみたいな感覚でしょうか。

 

 

 

 

妻夫木聡演じる、偽りの良きパパでイクメンブロガーが、幼少期に失踪した幼馴染に言われた言葉「あなたも、ぼぎわんにさらわれる」というトラウマを抱えながら、大人になり結婚し子を儲け幸せに暮らしているが、愛娘が触媒となって、伝承の妖怪が妻夫木一家を襲う。助けを求めたオカルトライターに紹介された霊能者たちを巻き込んで得体の知れぬ「何か」との攻防が始まる・・・

 

 

まあ、簡単なあらすじですが、話はこの偽善イクメンパパ目線、その妻の目線、オカルトライターの目線の三部構成で描かれ、変わったムービーとなっております。完全に賛否両論な映画ですが、僕は面白かった。原作が良さそうなので、作り方はもっとあると思います。ハリウッドなら、韓国なら、イタリアならどんな風に作るんだろう、なんて想像するのも面白いけど、最強霊能者演ずる松たか子が良かった。

 

 

日本に限らず世界の古来からある伝え話。人間の業に絡んだもの多し。そんな事すると○○が来ちゃうぞ~って言うような。罰当たりも、因果応報も、自然界の法則か。

 

アクアマン

C・イーストウッドの名作映画となるであろう「運び屋」と比較してしまった、DCコミックのヒーロー映画「アクアマン」を、比較してしまった責任でレビュー致します。

 

 

娯楽!面白かったっす、普通に。日本でこの手のものを制作したら、ここまでの完成度は絶対無理でしょ。そこが凄いぞアメリカン&ハリウッド。なにが凄いって一流の役者が真剣に演じてる所。勿論、リアルダイナミックな特撮映像も素晴らしくてアクションも見飽きず観れた。テレビがアトラクションに早変わり。昔観たフラッシュ・ゴードンのバージョンアップ版である。子供の頃観たら本当に興奮していただろう。

 

 

まさかのニコール・キッドマン

 

ニコール・キッドマンに似てるなあ、と思いきや本人だった。ニコール流石です、演じきってました海底人を。ニコール演じるこの海底人女王が人間と出来ちゃって子を儲け、その子がアクアマンとなる。

 

 

さらに名優ウイリアム・デフォーも参戦

 

 

その後、ニコールは海底人に連れ戻され、父親に育てられるが、海底人の味方でデフォー演じる人に武術や海底の事を教わる。デフォーも演じきっていた。役作りまでしたそうです。凄い。しかし海底人の役作りとは?海に長時間潜って台詞を覚えたりしたのであろうか。言われてみれば顔はもう海底人だった。

 

 

後はロッキー3でロシアからの敵を演じた、ドルフラングレンなんかも出ていた。話は海底王国が人類を攻撃する事を阻止する為、アクアマンが戦うという事ですが、相関関係などがちょっとあって、お家騒動的覇権争いの要素も含みます。キャラクターも海の幸が満載でオーシャン好きにもお薦め。

 

 

おっとこちらが肝心の主役アクアマン

 

 

 

こちらはNBAのアクアマン

 

 

ニュージーランドから来たアクアマンこと、スティーブン・アダムス。オクラホマシティ・サンダー所属の現役NBA選手で、現地でもアクアマンって呼ばれてます。映画のアクアマンを演じた人は身長193㎝とNBAでは小柄で、アダムスは、213㎝と本家を凌駕する体躯。凄いパワーでNBAで暴れてま~す。

 

 

双方、ハワイとニュージーランド出身って事で島国のアクアマン。映画も観たし、改めて見ますと似てますねやはり。両者が泳げなかったりしたら面白いんだけど、それは無いか。

 

 

運び屋

もはやハリウッドの生ける伝説映画王爺は健在だった。

 

クリント・イ―ストウッド主演の映画「運び屋」を鑑賞。映画館で観れなかったのは非常に残念である。サスペンスな題材だけど、派手なCG特撮シーンやアクションがあるでなし、奇をてらった脚本でもはない。

 

 

でも、これぞシネマ。映画とは人生との出会い。この映画を観る前に、マーベルの「アクアマン」を観ていたので尚更心に響いた。いえ、アクアマンが悪いんじゃないんです。ハリウッドのビジネスマン達が悪いんです。前置きが長くなりました。長くなるほどの静かなる名作。

 

 

 

 

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった…。

 

 

主人公の設定は、2008年公開の「グラントリノ」に類似する。退役軍人、家族ないがしろ親父と言う点は同じ。子供達とうまくいってないのも同じ。相違点は、死に場所を探す老人と老いを受け入れず彷徨う老人の違いか。マフィアの大量な麻薬を運ぶ”運び屋”だが、彼の日常は変わらない。サスペンスな設定だけど、淡々と話は進む。イーストウッドの自然体過ぎる演技と他演者の巧みな演技が観る者をその場に居合わせるような錯覚に陥らせる。これをクリントシステムと命名。勝手にね!

 

 

前作「グラントリノ」が未来への継承と希望を描いたのならば、10年後の今作は、その希望が、格差や人種差別の助長など衰退するアメリカへの嘆きに思えた。恐らく産業革命前夜の昨今で今後まるで違う世界が急速に進むと思う。この手の作品も少なくなっていく(描けなくなる)という危惧を感じた。

 

 

そんな嘆きの中で「家族は最も大切なものだ」というメッセージや、「お金でなんでも買えたのに、時間だけは買えなかった」などの台詞が脳裏に残る。高校生の次男との鑑賞でしたが、マーベル男子な次男が意外にも感銘を受け面白かったと呟いた。テクノロジーが発達しても人間はまだそれ程変わっていないのだろう。しかしながらこの作品って、私生活は大荒れだった、C・イーストウッドの自身の告白でもある様に思えたりもした。いつか自分も生涯を振り返り、告白作品を作りたい。あ、そんなビジネスでもやるかな。